OPC UAとは
OPC Classicの登場
OPC Classic が登場する前
プラットフォームが異なる機器間でのデータ通信・共有はとても大変です。独自にプログラムを作成する必要があります
OPC Classic 登場
独自プログラムを作ることなく統一規格で相互接続が可能です。やりたいことに集中できます。
OPC(OPC Classic)は1996年に米ハネウェル、独シーメンス、米マイクロソフトによって策定された異なるメーカーや機器間にてデータ送受信を行うためのプロセス通信規格です。マイクロソフトのCOM/DCOM技術を利用したもので、Windows環境で動作することを前提に作られた規格です。もともと、プラントや工場などのコントローラ制御で相互運用を行うために考えられた仕様です。
OPC UAの誕生
市場の要求の高まり(2000年代~)
- アプリケーションの高機能化
- 全体最適化
- 多重化機能
- 利用シーンの拡大(オートメーション分野から他業種業態)
- 常に進歩する脅威に対するセキュリティ要求の高まり
- Windows環境でしか動かないことへのジレンマ
OPC UAの必要性
理由は2つの重要インシデント発生とIoT化
2010年 イランの核施設への「Stuxnet」によるサイバー攻撃発生概要:シーメンス社製のPLCを標的
被害:8,400台もの遠心分離機が乗っ取られすべて稼働不能におちいった
概要:大停電を引き起こしたマルウェア
被害:ウクライナの首都キエフ北部で約1時間15分にわたる停電が発生し、数万人の住人が真っ暗な夜を経験した